2008年夏 合格への軌跡  合格体験談 

 

10 外務専門職合格!

『3度目の正直』 (T.Nさん)

@はじめに
既卒。27歳。職歴なし。
これが、私の受験時の状況です。そもそも、私が外務専門職試験の勉強を始めたのは、大学卒業後の夏からでした。中国での一年間の留学を終えて帰国したのが大学4年の夏、なんとなくの流れでその年の秋から就職活動を始め内定を頂いたものの、どこか納得がいかず、悶々とした日々を過ごしていました。
そんな時、公務員学校に通っていた友人の話から、外務専門職の存在を知りました。語学を使って、日本や世界の平和のために仕事がしたいという漠然とした想いが、ぴったりあてはまる職でした。思い立ったが吉日。内定を辞退し、卒業後、実家のある北海道に戻り、勉強を始めました。しかし、地方で受講できるのはビデオ講座のみ。自分がどのレベルにあるのか、どういう勉強をしたらいいのか、全く要領を得ないまま、ただビデオの本数をこなしただけで、一年後の試験日を迎えてしまいました。結果は、もちろん不合格。
改めて勉強方法を模索していた時、ネット上で喜治塾をみつけ、すぐに問い合わせました。少人数制であること、他校に比べて受講料が安いこと、毎年外務専門職の合格者を輩出していること、事務局の方の親切な対応などから、ここでもう一度やり直そうと決めました。
再び東京に戻り、塾とバイトの生活が始まりました。喜治塾の授業は、高校までの勉強をおろそかにしてしまった人でも、専門科目の知識が0に近い人でも理解できる仕組みになっています。おかげで、一年間やって理解できなかったことが、おもしろいように頭に入ってきました。結果として、喜治塾での一年間で飛躍的に力が伸び、2度目の挑戦で一次合格、3度目の挑戦で最終合格を勝ち取ることができました。

 

A一次対策
<憲法> 
塾でのレジュメを基礎に、辰已法律研究所出版の『えんしゅう本』を何度も繰り返し覚え、余白部分に他説や判例、条文をメモし、一冊にすべてまとめました。足りない部分は、塾で時々配られる演習問題で補いました。ここ数年は、最新判例が出題されているので、直前に一応目を通しておきました。
<経済> 
塾での講義で基礎を入れた上で、茂木喜久雄著『らくらくミクロ・マクロ経済学入門 記述・論文編』を何度も繰り返し、その1冊を完璧にするように心がけました。図を描きながら自分の言葉で説明できるように心がけて勉強すれば、経済は怖くなくなると思います。
<国際法>
基礎から記述まで、塾のレジュメだけを何度も繰り返し、レジュメに沿って判例や条文の確認をしていきました。基礎講座のレジュメは、いくつかの本をまとめたもので、殆ど漏れがないので、安心できます。記述に至っては、基礎的な問題から応用まで網羅されているので、レジュメさえやっていれば、充分、出題問題に対応できます。
<教養>
外務専門職の場合は足きりに使われるだけなので、力を入れすぎずに、時間を割きすぎないことがポイントだと思います。私の場合は、塾での講義は全て受け、復習は欠かさずやりましたが、本番では自然科学は棄て、得意な文章理解、判断推理、人文科学で点を取り、後は正直「運任せ」でした。意外と5、6割くらいは取れるものなので、神経質にならずに気が向いたときに問題を解いたり、暗記したりすればいいと思います。
<時事論文>
新聞の国際面、社説を毎日読みました。途中から、記事に関して自分はどう考えるかを、自分の部屋でぶつぶつ言ってみたり、ノートに書いてみたりしました。新聞を読むことは、教養試験の対策にもなりました。はじめの頃は、新聞を読んでいるだけでは頭に入らなかったので、塾で、新聞ダイジェストを使った講座を受けました。
<中国語>
DVDを見たり、NHKラジオニュースを聞いたり、ネットで“百度新聞”をチェックしたり、と、できるだけ中国語に触れるようにし、時々、日本の記事を中国語に訳す練習をしました。

 

B二次対策
<個別面接>
塾で、2人の先生にそれぞれ模擬面接をして頂きました。話す内容から話し方まで、良い所も悪い所も指摘して頂けたので、本番では怖いものなしでした。すべての経験が、今の自分にとってどうプラスになっているのかを、普段から、お風呂に入っているときにでも考えるようにするといいと思います。今まで自分がやってこなかった事もやってきた事も、正直に自分の言葉で説明する事ができれば、面接官の方も、聞いて下さいます。
<集団討論>
塾での模擬集団討論を受けたほか、友人達と、テーマを分担して、勉強会をやりました。テーマを担当する際に、外務省のホームページや、外交フォーラムをチェックすることで、知識も身につけることができます。本番では、「初対面の人達と、国際問題について話し合うことを楽しもう」という気持ちで挑みました。
<外国語面接>
2度目の受験の時に、大失敗をしていたので、一番緊張しました。集団討論が終わって、外国語面接まで3日間あったので、その3日間は、とにかく中国語漬けにしました。DVDを見て耳をならし、ニュースを読んで自分の意見を中国語でまとめ、口に出して練習しました。本番では、渡された記事に関する質問と、個人的な質問が半々くらいで、難しい質問もありましたが、焦らず、ゆっくりとしゃべることを心がけました。

C終わりに
私にとって、受験勉強は厳しく辛いものである一方で、尊敬できる先生や友人との出会いがあり、自分自身を成長させることのできる貴重な経験でした。
2度目で最終合格ができず、あきらめようか迷っている人がいたら、迷っている限りは、あきらめずに挑戦し続けることをお勧めします。受験回数が不利になることはありませんし、合格者の中にも3度目の人は沢山います。私も、2度目の挑戦で、最終合格ができず、冒頭に挙げた自分の状況を考えると、3度目の受験にはためらいもありました。しかし、塾長からの「受かってしまえば、2回も3回も同じ」という言葉に勇気づけられて、続ける決意をしましたし、合格した今となっては、本当に、何度目だろうと関係ないと心から思えます。
周囲の雑音に惑わされずに、自分の目標に向かって、淡々と勉強をし続ければ、必ず道は拓けると思います。

 


私は、5月〜6月の特別区をはじめとする試験、9月の市役所試験共になかなかいい結果を出すことができませんでした。
正直、民間で働くことも考えました。しかし、今考えるとちょっと大げさかもしれませんが、ここであきらめることになれば、死ぬ時に自分はこのことを後悔するだろうと思いました。かなり長い間悩み続けましたが、家族や友人、そして何より塾長はじめ五十嵐先生、スタッフの方々の支えを受け、最後にもう一度、今年一年だけ試験にチャレンジしてみようと思いました。
今年はとにかく第一志望の特別区になにがなんでも合格するという気持ちを胸に、特別区に合わせた勉強に力を注ぎました。
勉強中はつらいことや悩んだこともありましたが、第一志望の特別区に合格することができ、再チャレンジしてみて本当に良かったと思っています。

 

勉強スケジュール・勉強法
〈択一対策〉
10月〜3月
私は大学も卒業し、この期間はフルタイムではないのですが、働きながら勉強していました。このときの目標は、コートを着ている間の寒い時期にとにかく基礎を完璧にすることでした。
具体的には、仕事の前後に、どのページに何が書いてあるか分かるくらいまでレジュメを何度も見て覚え、レジュメの問題を解きました。
それに加え、私の第一志望である特別区で働いている友達に協力してもらい、不合格の原因を分析しました。なぜ今まで落ちてしまったのか、その原因を徹底的に分析し、どの教科があと何点足りないのか、どこに穴があるのかを確かめていきました。
また専門記述と論文(自分のもの、他の人の優秀論文)もできるだけ目を通すことを心掛けていました。そうしているうちにあっという間に時間が過ぎていきました。

4月
試験に集中するために、3月で仕事を辞め、もう後がなくなりました。今年で最後にするつもりで考えていたので、4月からは勉強できる時間は全て勉強しました。特に、試験の4週間前からは起きたらまず、特別区と都庁の過去問を使いながら、私の苦手な教養、その全般を文章(日本語、英語、古典)、資料、数的、判断、空間、人文、自然と順に時間を計りながらやりました。そして、頭が疲れたり、細切れ時間には人文と自然の暗記、Z会の速読英単語の音読を毎日少しづつやりました。
また、専門は過去問を解き、分析した結果、基本的な知識が問われる問題がほとんどだったため、とにかくレジュメとレジュメの問題と六法、そしてできる範囲で今まで使ってきたスーパー過去問ゼミも見直しながら解きました。
この時期はとにかく自分の穴をうめつつ、手に入る全ての特別区の過去問をできるようになるまで解くことに力を注ぎました。過去問を解く際には、文章や資料にしてもただ解くのではなく、どうしてこの選択肢が正解なのか、他の選択肢のどこが間違っているのかを分かるまで考えながら解きました。また、人文、自然、専門の問題でもわからなかったり、あやふやな選択肢は大学受験に使った教科書、参考書と塾のレジュメを使い、調べました。
過去問にしろ、レジュメの問題、スーパー過去問ゼミにしても一問一問を正確に確実に解きつつもできるだけ本番を意識してスピーディに解くことを心掛けました。
また、特別区は教養論文がとても重要なので五十嵐先生の論文道場や直前期の都庁・特別区の論文対策には必ず出席し、出そうな題については時間を計って書き、五十嵐先生に必ず添削をしていただきました。論文は形式を意識しつつ、背景分析をしっかりし、中学生でも分かるようにとにかくわかりやすい文章で書くことを常に心掛けました。
そして、専門記述はポイントだけまとめたものを家の壁に貼りよく見るようにしたり、塾で配布されたプリントを声に出しながら覚えるようにしていました。

 

〈面接対策〉
まず、特別区で働いてる友達に話を聞いてアドバイスをもらいました。そして、主に大学時代からの自分を振り返り自己分析をしました。私は2年前に大学を卒業し、ずっと勉強していたせいかなかなか大学時代のことをリアルに細かく思い出すことができず、通っていた大学や所属していたゼミに足を運んだりしながら、自分が面接官だったらどんなことを聞いてくるだろう、何を知りたいと思うだろう、私のアピールできるところは何だろう、私とはどういう人間だろうか、ということをまずぼんやりと毎日考えました。
そして、合格した友達のアドバイスを参考に一つの質問の回答に対しても、それはどうして?WHY?を繰り返してノートを2冊分まとめました。
そして、五十嵐先生の面接講座を受け、5回の模擬面接を受けました。この2つは本当に受けて良かったと思います。

 

最後に
試験の一ヶ月前くらいは緊張とプレッシャーからなかなか食事が喉を通らず、もしも今年も落ちてしまったら・・・と考えると震えてなかなか眠れない日や勉強が終わらない自分が情けなくて、悔しくて涙が止まらない日が続きました。そして、択一試験当日も体調は良いとは言えず、教養論文では少し予想外の出題だったので、問題を見た瞬間は一瞬クラッときて軽いパニックになりました。けれども、とにかく今の自分の力で書けることを分かりやすく書こうと目の前の論文にとにかく集中することを心掛けました。その後は二次の面接試験の10分前にも気持ち悪くなり、トイレに急いで駆け込み、本当にどうしようかと思いましたが・・・なんとか気持ちを立て直して乗り切ることができました。
このような出来のいいとはいえない私でも合格することができたのは本当に喜治塾と喜治塾で出会った友人たち、家族、地元の友人などたくさんの人がいつも応援し、支え、助けてくれたからだと思います。本当に心から感謝しています。私を助けて下さった皆さん本当にありがとうございました。
今勉強を頑張っている受験生の皆さん、どうかどうか試験中は最後の1秒まであきらめないで下さい。そして、とにかくどんな状況でも試験が、面接が終わる瞬間まではあきらめずに、必ず合格すると常に自分に言い聞かせ、できる限り自分を信じる努力をしてみて下さい。皆さんが喜治塾で仲間をつくりながら勉強し、試験に合格できることを心から祈っています。

 

HOME塾長からのメッセージ喜治塾の特徴塾生募集クラス・受講料無料ガイダンス・無料公開講座各種対策講座公務員試験Q&A資料請求・質問・受講相談主な内定・勤務先講師・運営スタッフ募集所在地・お問合せ先喜治塾利用案内